zoomでオンラインマンツーマン授業をやり続けてみた。
私はzoomでのオンライン授業を6月から現在に至るまでほぼ毎日行っています。しかもマンツーマンです。
今回は、zoomを使ってオンラインマンツーマン授業をやり続けて分かったことについて話そうと思います。
- 生徒に会いたくなる
- 通信環境が命
- 画面共有は便利!だけど顔が見えない。
- タブレットを使うならペンがマスト
- 理科の実験は難しい。けれど出来ることもある。
- Good Notes5 は神
- しょうもない話がやりづらい
- オンライン授業は目と腰をやる
- 理想の環境はこれだ
- まとめ
生徒に会いたくなる
ずっと画面の向こうにいるわけです。すぐそこにいる(実際は遠いけど)のに会えない。「会いたくて震える〜♪」の気持ちが分かる気がします。そもそも、こう思うのは心情的な部分もありますが、直接会えないことで子どもたちの理解度をはかりにくいという致命的な欠点があるからです。
私たちは、思っている以上に言葉以上の情報を得ています。非言語コミュニケーションってやつですね。
同じ「分かった。」でも「なんとなく分かった」「本当に分かった」「よく分からないけど分かったということにしとこう。」まで様々あるはずです。それを私たちは無意識のうちに読み取って、「分かっているかどうか」を判断するのですが、それがオンラインだと難しい。
そもそも、その日授業ができるかどうかも分からないまま画面の前に座らないといけません。これは、なかなかの不安です。教室の授業で例えると、長期休み明けの「子どもたち来るかなー?」か毎日続くみたいな感じです。
目の前の画面にいるのに、分からない事がたくさんある。これはオンラインで授業をやり続ける限り、永遠と続く課題なのかも知れません。
通信環境が命
通信環境で始まって通信環境終わる。もはやこれがないと始まらないレベルです。教室で授業しているときに、急に生徒がいなくなったり(1人2人はありますが 笑)、黒板が急になくなることはありませんよね。でも、オンライン化だとあるんですよね。しかも月に1回はあります。確実に。
原因は色々ありました。IDやパスワードが間違っていた、zoom自体がトラブル?、タブレットの調子おかしい・・・そんな中1番ぶっちぎりで多かったのは「通信環境のせい」でした。要は、Wi-Fiが弱い・・・ってやつです。
しかも、これは改善のしようがないから厄介。学校のWi-Fiが弱いからだ!!なんて声高々に文句言っても仕方ありません。お金は降ってはきませんから・・・
できることは、バーチャル背景をつけない、くらいですか?誰か教えてください。大事なのは、調子が悪くなったときにどうするか。というのを事前に決めておくのが大事だと思います。例えば、「NHK for Schoolを見て、問題の〇〇をやって答え合わせをする。」とか。メールなんかでやりとりができれば最高ですが、できる学校は極少数なはずなので・・・。
画面共有は便利!だけど顔が見えない。
zoomの便利な機能の一つである画面共有。私は無印iPad(第7世代)とApple pencilを使って、画面収録とgoodnotes5の合わせ技を使っています。これ、すごく便利です。ホワイトボードを写すよりも見やすいし、リアルタイムに写真やアプリケーションの画面も見せることができます。なんなら、NHK for schoolのアプリを立ち上げて、動画も見せることができます。
ただ、、、
唯一の欠点が、、、iPadだと画面収録の画面の時に生徒の顔が見えないのです。なんなら、相手もタブレットだとみることができません。
これは、なかなかの欠点でした。
だって、相手の反応が全く分からないんですから。ひたすら黒板にしゃべるような感じです。いや、タブレットにひたすら喋るからもっとしんどいですね。(笑)
タブレットで画面共有で画面収録を見せても顔を見れるようになるといいなぁ。と思っています。
タブレットを使うならペンがマスト
もう、絶対必要ですね。なんならタブレットペンがないならPCでやる方が良いです。それくらいタブレットでzoomやオンライン授業をするならタブレットペンが必要です。
私は、無印iPad(第7世代)とApple pencilの組み合わせですが、
まぁーーーー使いやすいです。
なんなら、授業以外のメモや書類整理なんか全部これでいけます。ただ、これができるのもApple Pencilがあってこそ。ないと、iPadでできることが60パーセント無くなると思ってください。タブレットペン買うか迷ってる人いましたら、
100%買いですよ。
理科の実験は難しい。けれど出来ることもある。
オンライン理科授業での最大の壁。
『実験』
これについては、本当に難しかったです。以外、オンラインでやってみた実験です。
です。生徒側には実験器具なんかありません。zoomの映像もクリアではない時があり、観察も一苦労します。三脚は必須です。変な話、映像の方が良かったりします。でも、なぜあえてやるのかというと、
ライブ感を味わって欲しいからです。
実際にやってみるとこうなるんだよ。
上手くいかないこともあるんだよ。
というのを知って欲しいからです。
オンライン実験は課題ばかりですが、まだまだこれからも実践できればと思っています。
Good Notes5 は神
神アプリです。iPadを使う90%はこのアプリを使うためだと思っています。値段は980円と少しためらう金額ですが、是非、是非オススメします。1ミリも損しませんよ。その際、Apple Pencilも忘れずに。写真は、good Notes 5で書いたある日の板書の一部です。QRコードはNHK for SchoolのQRコードです。生徒が読み取ったり、印刷して渡すときに復習しやすいようにしています。
もはや、紙ですよね。もし、黒板全面に写せるようなプロジェクターがあったら、黒板使いません。だって汚れないし、画像も貼れる。文字のコピーも簡単。場所の移動も、文字サイズを大きくも小さくも出来ますから。iPadを買ったらApple PencilとGoodNotes 5をご一緒に。
しょうもない話がやりづらい
オンラインだとやりづらいんですよね。なんというか、会話が直接あってる時よりも続きづらいんです。「授業でしょうもない話をするなんて!」という声が聞こえてきそうですが、私はよくします。(笑)それだけで授業の半分が終わってしまったこともあったような、なかったような…。
そんな私が、やりづらいと思ってます。
原因を考えてみました。
- 同時にしゃべれないから
- 完全に音声がクリアでないから
- やりとりに通信のタイムラグがあるから
- 相手の空気感がつかみにくい
- そもそも私の話が本当にしょうもない。
この5つといったところでしょうか。いつか聞き手側の声が聞けたらいいなぁと思っています。きっと、これは授業での指導言にも大きくも関わっているはずなので、今後も調べていきたいです。
オンライン授業は目と腰をやる
目と腰に負担をかけます。眼精疲労から来る偏頭痛とぎっくり腰を今年経験しました。色んな会議や研修がオンラインになって便利な面ももちろんあります。しかし、普段使わない筋肉を使ったり、運動量が減ったりと負担もかかります。私たち自身も対策をしながら、同時に生徒たちへも気遣う配慮が必要だと感じました。
- 50分授業をやったら、15分間をはさむ。
- 授業中に顔色をみる習慣をつける。
- 休み時間は立って過ごす。時には軽い運動も。
- 飲み物は自由に飲んでいいようにする。
など、私がやっている事です。これからオンライン授業をやる方の参考になれば幸いです。健康あっての授業です。
理想の環境はこれだ
iPad、PC、Apple Pencilこの3つがあれば、いい環境でzoomでのオンライン授業ができると思います。
教員の板書、手元のメモ、移動可能カメラ
PCの役割
先生映す用のカメラ、マイク、生徒の様子を見る用
他にも、三脚、マイクなどもありますが、教科にもよるのでこの3点です。もちろん、iPadだけでも十分だと思います。私はほとんどの授業はiPadとApple pencilとGood Notes5でやっていますから、ご安心ください。教員個人が自由に使えるiPadやタブレット端末があるところは本当にごくわずかだと思います。ですが、この先そこに向かっていくことは間違いないはずです。
こんなことも出来るんだ。というのを知って使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
さて、ここまでマンツーマンでオンライン授業をして分かったことについて書いてきました。これからオンライン授業をやる!という方、zoom使って遠隔でやってみたい!という方の参考になれば幸いです。まだまだ、小中学校では発展途上のオンライン授業です。色んな実践が積み重なっていけばと思っています。
おわり。
初稿 2020/12/01