理科の授業のやり方。〜2つの型を知っていると便利な話〜
理科の授業のやり方を知りたい。来年、理科の授業を初めてすることになったんだけど、どんな授業の仕方があるのかな?どの学年、どの単元でも使える授業のやり方を教えて下さいな。
便利な2つ理科の授業の型を紹介。
理科の授業の型 その1
「なぜだろう型?」
理科の王道と言われるタイプの流れです。色んな本や指導書にのっている授業の流れです。研究授業なんかは、ほとんどがこの流れで書かれています。
現象を見て(事象提示)
何で?と思わせて(学習課題・めあての設定)
こうなるんじゃない?(予想)
調べてみよう!(実験・観察)
こうなったよ(結果)
何でかな?こうだと思う!(考察)
実はこうでした。(まとめ)
教科書もこの流れで書かれていることが多いため、教科書に沿って授業をする時や、実験を行う授業の時は、この流れを使って授業をするといいです。
研究授業などで、指導案を書かないといけないときなどは、この流れにそってやると間違いないと思います。というか、90%がこの流れです。
理科の授業の型 その2
「説明しよう型」
王道とは違うけど使い勝手の良いタイプの授業の流れです。実験が難しい時、習ったことを対着させたい時、授業の最後に説明させたい時などは、この流れが非常に便利です。
現象を見て(事象提示)
本当かどうか確かめよう。(実験・観察)(ビデオでもOK)
こうなったよ(結果)
これは、こういうしくみだよ(知識の習得)
この現象説明してみよう!(知識の活用)
単元の最後で行ったり、知識を定着させたいときなどはこのスタイルが便利です。特に中学校・高校などで実験が難しい時や、しくみの理解が難しいときなどは、このスタイルで知識の定着を行います。
2つの型を使い分けよう!
授業の流れに迷ったら、授業の内容によって「なぜだろう?型」「説明しよう型」の2つの授業の流れを使い分けることをオススメします。
理由は、1つの授業のやり方だけでは、無理があるからです。また、たくさんありすぎても、子どもが混乱します。2つの流れをもつことで、やり続けれて、受ける側も混乱せず、スキルも身につく数だと思います。
たしかに、「理科授業の実験は実験だ!」「問題解決学習だ!」と言われることが多い理科です。
すべての授業で実験をして、問題解決をしながら行う「なぜだろう?型」で行うことは理想です。
しかし、それには限界があります。授業の準備、実験の準備も合わせると膨大な時間がかかります。
結果、毎日は続かず中途半端な内容で授業をすることになります。
そうならないために、授業の内容によって「なぜだろう?型」「説明しよう型」の2つの授業の流れを使い分けることをオススメします。
2つの授業の型をやり続けたことで得られたこと。
2つの授業の型をやり続けることで、下の3つを得ることができました。
・授業の構想に迷わなくなった。
・指導案を書く時間が短くなった。
・生徒が飽きずに、授業の流れが定着した。
2つの授業の流れをやり続けることで授業の構想に時間がかからなくなりました。2つしかないので、どちらかを選ぶだけだからです。
また、自分の中に授業の型があると、流れが決まっているので指導案も書きやすくなります。当然、書くための時間も短くなります。
さらに、2つを使い分けることで生徒が飽きずに、流れが定着します。学習課題を書くときに「~
なぜだろうか。」「〜説明しよう。」のどちらかですので、「あ、今日はこの流れだね。」となり、動きもスムーズになります。
理科の授業を初めてやられる方、ぜひ1つの型はなく、2つの型を使い分けて授業を行ってみてください。
おわり。