教師の仕事を早く終わらせる方法
教師をやってるけど仕事が終わらなくて定時に帰れないよー。時短のたくさんテクニックはあるけど、すぐにできて特別な知識もいらない方法はないかな?
朝、来て何してますか?
朝、学校に到着して何をしてますか?コーヒーを飲む。パソコンの電源をつける。談笑する。ボーッとする。みなさんはおーどれでしょうか?
今日は、早く仕事を終わらせるための方法を紹介します。
気付いたら、あれもあった、これを忘れてた。所見が書けない、を無くす方法です。
仕事を早く終わらせる方法
- 手帳などの上半分にtodoリストを表で作る。
- 1のリストに優先順位をつける。
- 下半分にその日あったエピソードやメモを記録する。
写真のように、16マス表を作ります。表の左上に日付を書いて終了です。かかる時間は30秒です。続けていると、表を書くのが好きになってきます。あ、真っ直ぐ書けたな。って風に。私は、この表を書くと仕事のスイッチが入ります。
次に、その表の中に一日やること全てを書き出します。余計なことは考えずに、仕事の大小は考えずに書いてみましょう。書くことが多いと忙しい一日だなぁとか、逆に少ないとあれ?今日はわりと暇だな、と見通しがたてられるようになります。
次に、優先順位をつけます。私の順番規則は、
①5分で終わるもの
②〆切が近い、校務のこと
③授業のこと
④早めにやると楽なこと
です。これが終わるまで5分もかかりません。
最後に、その日あったことやメモや生徒の記録をエピソードとして下の段に書き込みます。
A君、〇〇をしているときに「▲▲」と言っていた。
B君、、、、
C君、、、
というような感じで、3人くらいを具体的に書くといいと思います。
やってみてどうなったか。
そもそもこの方法を始める前は下の3つのような状態でした
- 仕事の全体が見えず行き当たりばったりになっていた。
- 仕事の順番が整理できずにごちゃごちゃになっていた。
- 大人しい目立たない生徒の所見や面談のネタに困っていた。
それまではtodoリストを付箋紙に書き出して、机やパソコンに張っていました。ただ、あれだと付箋を無くしたり、いつ書いた付箋か分からなくなる。なんてことはしょっちゅうでした。
それが、やってみて下の3つのようになりました。
- 部活がないときは、遅くても18時に帰れるようになった。
- やり忘れがないか怯えなくなった。
- 所見で書くことない、、、が少なくなった。
全体を一覧できるって安心します。
授業でも仕事でも。やることが分かっているから、すぐ取りかかれる。すると、無駄な時間が消えて、気づくと早く帰れてる。そんなサイクルです。
また、下の段にエピソードを記録し続けると、ネタが増えます。生徒の実態をみよう!と思って見るより、エピソードを書くために、今日はこの生徒を1日観察しよう!の方が書きやすいです。それを2ヶ月も続けると、1クラス分なんてあっという間です。このお陰で、所見の仕事は〆切の1週間前に終わるようになりました。エピソード凄まじ。
早く帰るには、仕事の量を減らすか、効率を上げるの2つしかありません。今回紹介した方法は効率を上げるための手帳術です。みなさんが少しでも早く帰って、豊かな心で学校に出勤できることを祈っています。一緒に頑張りましょう!
理科の勉強法とは?問題のタイプは2つ!
理科の勉強法を知りたい。テストに向けての勉強法は色々あるんだけど、どんな勉強の仕方がいいのかな?毎日やったほうがいいの?具体的な勉強法が知りたいよー。
理科は点数が取りやすい教科です。
理科は、点がとりやすい教科です。テストの点数を上げたいと思っている方には、驚きかもしれませんが、数学や英語や国語に比べると、理科は点数を取れるようになるまでに時間がかかららない教科です。
やった分だけ、結果がすぐに返ってきます。
テスト対策次第で、20点アップが簡単にできます。
ぜひ、テストの点数アップは理科からやってみましょう。
理科の問題のパターンは2つ。
テスト勉強をする上で大事なことは、「問題のパターンを理解して、分からない問題見つけて、それから繰り返して解く」です。
理科は問題のパターンとして2つあります。
①単語が必要で暗記が重要な問題(暗記タイプ)
②計算が必要で理解が重要な問題(理解タイプ)
この2つパターンはどのような違いがあるのでしょうか。
①単語が必要で暗記が重要な問題とは、用語や実験の注意事項など、知っているか・知らいないか、といった暗記が必要な問題です。
このタイプの問題が不正解の場合は、間違えたところにチェックを付けて繰り返し問題を解くことが必要です。
このタイプの問題は覚えてしまえば得点アップが出来るので取り組みやすい問題のタイプでもあります。
②計算が必要で理解が重要な問題とは、圧力や濃度、湿度、化学変化などで、計算が必要な問題のことです。
このタイプの問題が不正解の場合、自分がどのタイプの「分からない」なのかを分析する必要があります。
①やり方(公式)はあっていたけど、計算を間違えた。
②やり方(公式)を間違えていた。
③解き方も分からなかった。
①であれば、計算を間違えないように練習を繰り返す事が必要です。
②であれば、公式を覚えてもう一度解くことが必要です。
③であれば、先生や友達に聞く事が必要です。(動画の解説でもOKです。)その後、もう一度同じ問題をときましょう。
このように、理科の問題は2つのパターンがあります。これを頭に入れて、自分の分からない問題を分析してみましょう。
理科のテストに向けた勉強法とは?
では、テストに向けて理科はどのような勉強の仕方がいいのでしょうか。
定期テスト対策の理科の勉強法を紹介します。
理科のテストに向けた勉強法
①定期テストの範囲のワークや問題プリントなど(学校から出されているもの)を3枚〜4枚コピーする。(コピーできない場合は、ノートを使いましょう。)
②ワークやプリントを何も見ずに1回解く。
③その後、答え合わせをして解答を赤ペンで記入する。(分からない問題を見つけよう。)
④解説を読む。(解説を読んでもわからない所はチェックをつける。ここでチェックがつくのは、理解タイプの問題がほとんどです。)
⑤解説を読んで分からない所は、先生や友達に聞く。
⑥①でコピーしたものを使って、もう一度解く。
⑦③→⑥を全て、正解するまで繰り返す。(2回は繰り返しやりましょう。)
⑧テストの前日は、答えの書かれたプリントを見て確認をする。
テスト勉強で大事なことは、「問題のパターンを理解して、分からない問題見つけて、それから繰り返して解く」です。
特に理科の定期テストでは、暗記タイプと理解タイプの2つの問題パターンがあります。
この2つを理解して、暗記タイプは徹底して覚え、理解タイプは解説を読んだり、人に聞きまくりましょう。
理科の授業のやり方。〜2つの型を知っていると便利な話〜
理科の授業のやり方を知りたい。来年、理科の授業を初めてすることになったんだけど、どんな授業の仕方があるのかな?どの学年、どの単元でも使える授業のやり方を教えて下さいな。
便利な2つ理科の授業の型を紹介。
理科の授業の型 その1
「なぜだろう型?」
理科の王道と言われるタイプの流れです。色んな本や指導書にのっている授業の流れです。研究授業なんかは、ほとんどがこの流れで書かれています。
現象を見て(事象提示)
何で?と思わせて(学習課題・めあての設定)
こうなるんじゃない?(予想)
調べてみよう!(実験・観察)
こうなったよ(結果)
何でかな?こうだと思う!(考察)
実はこうでした。(まとめ)
教科書もこの流れで書かれていることが多いため、教科書に沿って授業をする時や、実験を行う授業の時は、この流れを使って授業をするといいです。
研究授業などで、指導案を書かないといけないときなどは、この流れにそってやると間違いないと思います。というか、90%がこの流れです。
理科の授業の型 その2
「説明しよう型」
王道とは違うけど使い勝手の良いタイプの授業の流れです。実験が難しい時、習ったことを対着させたい時、授業の最後に説明させたい時などは、この流れが非常に便利です。
現象を見て(事象提示)
本当かどうか確かめよう。(実験・観察)(ビデオでもOK)
こうなったよ(結果)
これは、こういうしくみだよ(知識の習得)
この現象説明してみよう!(知識の活用)
単元の最後で行ったり、知識を定着させたいときなどはこのスタイルが便利です。特に中学校・高校などで実験が難しい時や、しくみの理解が難しいときなどは、このスタイルで知識の定着を行います。
2つの型を使い分けよう!
授業の流れに迷ったら、授業の内容によって「なぜだろう?型」「説明しよう型」の2つの授業の流れを使い分けることをオススメします。
理由は、1つの授業のやり方だけでは、無理があるからです。また、たくさんありすぎても、子どもが混乱します。2つの流れをもつことで、やり続けれて、受ける側も混乱せず、スキルも身につく数だと思います。
たしかに、「理科授業の実験は実験だ!」「問題解決学習だ!」と言われることが多い理科です。
すべての授業で実験をして、問題解決をしながら行う「なぜだろう?型」で行うことは理想です。
しかし、それには限界があります。授業の準備、実験の準備も合わせると膨大な時間がかかります。
結果、毎日は続かず中途半端な内容で授業をすることになります。
そうならないために、授業の内容によって「なぜだろう?型」「説明しよう型」の2つの授業の流れを使い分けることをオススメします。
2つの授業の型をやり続けたことで得られたこと。
2つの授業の型をやり続けることで、下の3つを得ることができました。
・授業の構想に迷わなくなった。
・指導案を書く時間が短くなった。
・生徒が飽きずに、授業の流れが定着した。
2つの授業の流れをやり続けることで授業の構想に時間がかからなくなりました。2つしかないので、どちらかを選ぶだけだからです。
また、自分の中に授業の型があると、流れが決まっているので指導案も書きやすくなります。当然、書くための時間も短くなります。
さらに、2つを使い分けることで生徒が飽きずに、流れが定着します。学習課題を書くときに「~
なぜだろうか。」「〜説明しよう。」のどちらかですので、「あ、今日はこの流れだね。」となり、動きもスムーズになります。
理科の授業を初めてやられる方、ぜひ1つの型はなく、2つの型を使い分けて授業を行ってみてください。
おわり。
病院で理科の授業をするときに気をつけたこと。
「私は病院で理科を教えています。」
この自己紹介が出来る人は日本で50人くらいじゃないかなぁ。と勝手に思っております。
私が所属している研究会で片手に収まる程度なので、かなりのレアケースなはずです。
今の職場で働き出したとき、それまで理科を教えていた方が講師の先生だったこともあり、引き継ぎ等はない状態でのスタートでした。
誰に向けて?
・今、病院や自宅で理科を教えている人
・いつか病院で教えたいと思っている人
・これから病院で授業をする予定の人
この記事を読むと・・・
・病院内で理科の授業をするときに気をつけることが分かる。
・病院内で理科の授業のやり方が分かる。
もくじ
・理科の授業をする前に病院ではこんな制限がある。
・こんな感じで理科の授業をやりました。
・授業の流れ
・よく使う動画集
・実験について
理科の授業をする前に病院ではこんな制限がある。
病院と学校で授業をする上で最も違うことは、
授業をする場所が学校ではないことです。
いや、そんなの当たり前じゃん。と思うかもしれませんが、一周回って考えるとマジでこれにつきます。
例えば、
学校での授業 |
病院での授業 |
|
1対1で教えること |
ある。 |
ある。 |
子どもが病気であること |
ある。 持病を抱えながら授業を受けている子どもはいる。 |
ある。 |
授業をする場所が学校でないこと。 |
たまにある。 (行事や校外学習とか。) |
基本的にずっとある。 |
という感じで、子どもが病気であることよりも、学習する場所が異なることによる違いの方が多くあります。
では、授業をする場所が学校でないことで、どのような制限があるのでしょうか。
病院で授業をするときの代表的な制限
・マスクは必須。ときにはガウンも(コロナ前からです。)
・授業をするスペースが狭い。(丸椅子と子どものベッドの上の机くらいです。)
・板書ができない。(出来るのは手持ちのホワイトボードだけ。)
・ものを下に置けない、落とせない。(落としたものは、使えません。)
・忘れ物して取りに行きまーす。ができない。(私にとっては制限です。笑)
・理科実験の薬品などの持ち込みができない。
・ガスバーナーなどの火器類の使用ができない。
・大型の実験器具は持ち込めない。
・生物や植物は持ち込めない。
この他にも、生徒の状態や治療の関係で持ち込み出来る教材が限られたり、入室する前に全て消毒をしたりなどがあります。
私は、授業をする上で生徒が病気であることは、それほど大きな問題ではないと考えています。もちろん、投薬や治療の関係で授業ができない日はありますが、それは通常の小中学校でも同じことです。
風邪やインフルエンザや体調不良でお休みします。なんてことは同じようにあります。
それよりも、病気によって環境に制限がかかるわけです。
病気だからできない。よりも、病気になって環境が変わるからできない。という感じです。
こんな感じで理科の授業をやりました。
・授業の流れ
①今日の授業に関する動画を一緒に見る。
②教科書を一緒に読みながら、特に必要な箇所についてはノートをとるorプリントに書き込む
③病室で出来る実験を一緒に行う。
or
③環境の制限のためにできない実験については事前に教師がやったオリジナル実験動画を見る。
④問題を一緒に解く。
流れとしては、かなりオーソドックスです。
マンツーマンでやるので、その子に合わせて組んであげること、地元の学校に戻るので教科書を中心に進めてあげることが、退院後の学習の安心にもつながります。
・よく使う動画
NHK for school
使用率100%に近いです。10minシリーズなんかは、まとめの他に、単元の全体像をつかませるのによく使います。
単発の実験の動画もよく出来ています。
アプリを使うと画面収録も出来るので、通信が出来ない病室でも可能です。
あまり使用することはありません。理由は画面収録すると音声が消えるからです。通信が出来ない環境だと、どうしても使用頻度は落ちますが、使用できるとなるとNHK for schoolにない動画を見たりすることに使っています。
実験動画については、長期休業の期間を使って撮り溜めておくといいと思います。見やすい動画もいいですが、先生が写っている動画を見せると、子どもの食いつきも違います。
・実験について
すでに書いていますが、病院では持ち込める教材に制限があります。そのため、病室で行える実験は限られます。
実験が行える単元としては、物理分野などが行いやすいです。逆に、生物分野、化学分野はほとんど実験を行うことができないと言っても過言ではありません。
そのような分野では、動画教材やフラスコガスバーナーなどの実験器具のみをもっていって、実験のイメージをもたせることも行いました。
また、実験を行う際は、持ち運んだり、狭いスペースでも行えるように器具を工夫する必要があります。
まとめ
ここまで、病院で理科の授業をするときに気をつけたことについて書いてきました。
病室での理科の授業は、教室での授業と比べると大きく制限があるのは事実ですが、出来る範囲の中で最大限工夫することで行える実験もあります。
この記事が病気で入院している子どもたちに関わる先生方のためになれば幸いです。
おわり。
病院や自宅で授業しています。〜訪問教育や院内学級の話〜
「私は訪問教育をしている学校の先生です。」
と、自己紹介で言っても、ほとんどの人は分かってくれません。学校関係者の人も「え?そういうのあるの?」みたいな顔をされることが多いです。(笑)
それもあって普段は「病院や自宅で授業しています。」と答えています。
今回は、そんな病院での訪問教育にみなさん知ってほしく書いています。
この記事を読むと・・・
・病院での訪問教育について知ることができる。
・病院や自宅での授業について知ることができる。
※なお、この記事では、主に病院に入院している準ずる教育課程の児童生徒に行う授業について書いています。
1 訪問教育って何?
心身の障害が重度であるか又は重複しており、特別支援学校等に通学して教育を受けることが困難な児童・生徒に対し、養護学校等教員が家庭、児童福祉施設、医療機関等を訪問して行う教育。
訪問教育の概要(試案)「特殊教育」第21号
※養護学校は現在では特別支援学校と読みかえます。
対象としては、家庭での教育だけでなく、入所している児童福祉施設や、入院している医療機関での教育も含まれています。
少し、分かりやすく言うと
障害や病気のために学校で授業を受けられない子どものために、先生が自宅や病院に行って授業をします。
という感じです。
病院に入院している子どもたちに対しての教育の形については、下記のような形があります。
※都道府県によって異なります。
授業をする場所 |
籍のあり方 |
|
病弱特別支援学校 |
宿舎 |
転籍・副籍 |
分教室 |
病院(固定) 教室あり |
転籍・副籍 教育相談(籍をうつさない) |
訪問学級(肢体不自由特別支援学校訪問部) |
病院 在宅 教室 |
転籍・副籍 (教育相談) |
健康学園 |
宿舎 |
区内在住 |
院内学級 |
病院(固定給) |
転籍 教育相談 |
引用 「あかはなそえじ先生の ひとりじゃないよ 僕が院内学級の教師として学んだこと」より
2 どんな授業をするの?
①授業形態について
授業の形態は1対1のマンツーマンで行う形態が多いです。
院内学級がある場合などは、集団での授業も行われていますが、同じ学年の子ども達が同時にいるとは限らないので、(むしろ少ないです。)1or2 対 複数のそれぞれに個別指導といった形になるようです。
②授業時数について
訪問教育では、1回2時間の週3日〜で授業を行います。
通常の小中学校のように週に5日、1日4〜6時間のような授業時数ではないため、どのように授業をしていくか計画を立てることは、通常の小中学校以上に重要です。
③授業の内容について
個別指導が基本となるので、生徒の実態や希望に合わせて授業を作っていきます。
例えば、
・地元の学校の進度に遅れないようにしたい。
・勉強ばかりでなく、図工や美術などのものづくりをしたい。
・復習を中心にしたい。
など様々です。
また、病院に入院している生徒の場合、治療のスケジュールなどを把握することが非常に大切です。治療や薬の副作用などで、体調の良し悪しが大きく変わるため、それに合わせた授業を行うことが求められます。
そのため、授業時の体調の把握がとても重要です。授業中の顔色や姿勢、声の様子などから無理をしていないかどうかを察する力が求められます。
3 授業の中でどんなことが大変?
私が思う授業の中で大変なことは、
・地元校の授業進度に合わせて授業をすること。
・限られた環境の中で授業をすること。
この2つです。
・地元校の授業進度に合わせて授業をすること。
病院に入院している児童・生徒の場合、ほぼ100%に近い割合で退院後、地元の学校に戻ります。当然、地元の学校では、週5日の1日6時間の授業が展開されています。一方こちらは週3日120分の授業。当然、通常の学校のような進度で授業を行うと授業進度は遅れます。そのため、なるべく地元の学校の進度に追いつくように授業をしていく必要があります。
学校に戻ったときに、子どもたちが授業で自信を失わないように送り出してあげることも私達の約目だと思っています。
・限られた環境の中で授業をすること。
病院の授業は教室での授業と比べて大きく制限があります。
例えば、理科に関することとして以下の条件があります。
・理科実験の薬品などの持ち込みができない。
・ガスバーナーなどの火器類の使用ができない。
・大型の実験器具は持ち込めない。
・生物や植物は持ち込めない。
※病院によって詳細は異なります。
これだけ聞いても、え?理科無理じゃね?と思うほどです。(笑)
他にも、大きな音や声が出せなかったり、グループでの活動ができない。(そもそもマンツーマン)などがあります。
また、治療の過程の中で病室内に持ち込める教科書やプリント類についても、入室前の消毒などが求められる場合もあります。
このような限られた環境下でも、対応できる力が求められます。できないことを嘆くよりも、その環境で出来ることを最大限生かしていくことが大切だと思っています。
まとめ
学校に関わる人でも知っている人が少ない訪問教育について書きました。
今回書いたのは、主に病院に入院している準ずる教育課程で学ぶ児童・生徒についてです。
自立活動を主とする教育課程については、授業内容などが異なりますので、ご注意ください。
また、詳細についてはお住まいの都道府県教育委員会にお問い合わせください。
おわり。
1台のiPad活用「カメラ」を使いこなす
iPadに最初からあるアプリ「カメラ」をどのように使っていますか?
無料で、アプリをとる必要もない「カメラ」アプリですが、非常に優秀です。
今回は、教師に1台iPadがあるときの「カメラ」アプリの授業での活用例を紹介します。
教科書のページを表示する。
教科書の図や写真を使って説明するときに、カメラで写真をとってプロジェクターやテレビにうつすだけです。
「教科書の◯ページの図◯をみてください。」
「そのグラフの◯◯が・・・」
と説明して全員に理解させるのは至難の業です。
そんなときに、手軽にカメラアプリでとって写して見る。生徒からしたら、自分の教科書と同じ図が黒板にもうつっているので分かりやすくなります。
もちろん、iPadがなくでもPDFで読み込んで、PCにデータをうつして見せることでも可能です。
ですが・・・
その場で写真がとれて、持ち運びが簡単でつなぐケーブルも1本だけのiPadが圧倒的に使いやすいです。使いやすさは、使い続けられることにつながります。使い続けることで、分かりやすい授業につながっていくのではないでしょうか?
生徒のノートを表示して共有する。
生徒のノートを写真でとって、全員に共有することも簡単です。
理科の考察などを書かせた際に、その場で写真をとって(本人に許可をとりましょう。)
「こんな考え方もあるけどどうかな?」
と全体に共有することで、生徒それぞれの考えを深めることができます。
もちろん、iPadがなくても全体にノートを回したり、実物投影機にうつすことでノートの考えを共有することは可能です。
ですが・・・
ノートが回っていたり、実物投影機に写している間、ノートの持ち主の生徒はノートに書くことができません。それに何度も、提示することも難しくなります。それよりも、写真データでもっておくことで、いつでも、「ほら、あのときの〇〇さんのノートにあったよね。」と振り返ることができます。
実験を動画でとって次の時間にみせる。
理科の実験や観察をした次の時間、どんなことをしたか振り返りをしたけど、生徒の反応がイマイチ。こんな経験ありませんか?先生からしたら、昨日の前の時間にやったことは覚えててほしい・・・と思いますが、生徒からしたら、その間に何教科もの授業を受けているわけですから、覚えていることの方が至難の業です。
まして、その結果を思い出しながら考察をするなんて・・・もってのほかです。(笑)
そこで、オススメなのが、iPadのカメラで実験の動画を撮ることです。
①先生が予備実験の様子を動画に撮る。
②先生が生徒の実験の様子を動画に撮る。
③生徒自身が生徒の実験の様子を動画に撮る。
3つのパターンで動画を撮ることができます。取り組みやすいのは①→②→③の順です。クラスの様子にもよると思うので、先生が取り組みやすいものから始めるといいと思います。
板書をカメラでとって、授業記録をつける。
これは、授業での活用というより、授業の改善に役に立ちます。授業終わりに板書を撮ることで、次の時間の改善がしやすくなります。
また、中学校の場合各クラスで微妙に進度が異なる場合などにそのメモとしても使えます。
また、その日休んだ生徒にその時間の記録として渡すことも可能です。
もちろん、板書などの記録はカメラや、紙のメモでも可能です。
ですが・・・
見返したり、その場でメモしたり、毎時間つけることは限界があります。ましてや、休み時間は10分しかないところが多い中、メモに多くの時間を費やすのは難しいのではないでしょうか?
そんな時に、iPad1台あればサクッと写真を撮って後で見返すことも簡単です。是非、活用してみてください。
まとめ
iPadのカメラアプリについて紹介しました。iPadはあくまで道具です。そのため、iPadじゃないと出来ないことはありません。(と私は思っております。)
ですが、iPadだと簡単により身近に出来る様になります。その第一歩としてカメラアプリを使い倒してください。
色々なアプリを探すより、最初からあるものを使ってみてください。
おわり
初稿 2020/12/10
zoomでオンラインマンツーマン授業をやり続けてみた。
私はzoomでのオンライン授業を6月から現在に至るまでほぼ毎日行っています。しかもマンツーマンです。
今回は、zoomを使ってオンラインマンツーマン授業をやり続けて分かったことについて話そうと思います。
- 生徒に会いたくなる
- 通信環境が命
- 画面共有は便利!だけど顔が見えない。
- タブレットを使うならペンがマスト
- 理科の実験は難しい。けれど出来ることもある。
- Good Notes5 は神
- しょうもない話がやりづらい
- オンライン授業は目と腰をやる
- 理想の環境はこれだ
- まとめ
生徒に会いたくなる
ずっと画面の向こうにいるわけです。すぐそこにいる(実際は遠いけど)のに会えない。「会いたくて震える〜♪」の気持ちが分かる気がします。そもそも、こう思うのは心情的な部分もありますが、直接会えないことで子どもたちの理解度をはかりにくいという致命的な欠点があるからです。
私たちは、思っている以上に言葉以上の情報を得ています。非言語コミュニケーションってやつですね。
同じ「分かった。」でも「なんとなく分かった」「本当に分かった」「よく分からないけど分かったということにしとこう。」まで様々あるはずです。それを私たちは無意識のうちに読み取って、「分かっているかどうか」を判断するのですが、それがオンラインだと難しい。
そもそも、その日授業ができるかどうかも分からないまま画面の前に座らないといけません。これは、なかなかの不安です。教室の授業で例えると、長期休み明けの「子どもたち来るかなー?」か毎日続くみたいな感じです。
目の前の画面にいるのに、分からない事がたくさんある。これはオンラインで授業をやり続ける限り、永遠と続く課題なのかも知れません。
通信環境が命
通信環境で始まって通信環境終わる。もはやこれがないと始まらないレベルです。教室で授業しているときに、急に生徒がいなくなったり(1人2人はありますが 笑)、黒板が急になくなることはありませんよね。でも、オンライン化だとあるんですよね。しかも月に1回はあります。確実に。
原因は色々ありました。IDやパスワードが間違っていた、zoom自体がトラブル?、タブレットの調子おかしい・・・そんな中1番ぶっちぎりで多かったのは「通信環境のせい」でした。要は、Wi-Fiが弱い・・・ってやつです。
しかも、これは改善のしようがないから厄介。学校のWi-Fiが弱いからだ!!なんて声高々に文句言っても仕方ありません。お金は降ってはきませんから・・・
できることは、バーチャル背景をつけない、くらいですか?誰か教えてください。大事なのは、調子が悪くなったときにどうするか。というのを事前に決めておくのが大事だと思います。例えば、「NHK for Schoolを見て、問題の〇〇をやって答え合わせをする。」とか。メールなんかでやりとりができれば最高ですが、できる学校は極少数なはずなので・・・。
画面共有は便利!だけど顔が見えない。
zoomの便利な機能の一つである画面共有。私は無印iPad(第7世代)とApple pencilを使って、画面収録とgoodnotes5の合わせ技を使っています。これ、すごく便利です。ホワイトボードを写すよりも見やすいし、リアルタイムに写真やアプリケーションの画面も見せることができます。なんなら、NHK for schoolのアプリを立ち上げて、動画も見せることができます。
ただ、、、
唯一の欠点が、、、iPadだと画面収録の画面の時に生徒の顔が見えないのです。なんなら、相手もタブレットだとみることができません。
これは、なかなかの欠点でした。
だって、相手の反応が全く分からないんですから。ひたすら黒板にしゃべるような感じです。いや、タブレットにひたすら喋るからもっとしんどいですね。(笑)
タブレットで画面共有で画面収録を見せても顔を見れるようになるといいなぁ。と思っています。
タブレットを使うならペンがマスト
もう、絶対必要ですね。なんならタブレットペンがないならPCでやる方が良いです。それくらいタブレットでzoomやオンライン授業をするならタブレットペンが必要です。
私は、無印iPad(第7世代)とApple pencilの組み合わせですが、
まぁーーーー使いやすいです。
なんなら、授業以外のメモや書類整理なんか全部これでいけます。ただ、これができるのもApple Pencilがあってこそ。ないと、iPadでできることが60パーセント無くなると思ってください。タブレットペン買うか迷ってる人いましたら、
100%買いですよ。
理科の実験は難しい。けれど出来ることもある。
オンライン理科授業での最大の壁。
『実験』
これについては、本当に難しかったです。以外、オンラインでやってみた実験です。
です。生徒側には実験器具なんかありません。zoomの映像もクリアではない時があり、観察も一苦労します。三脚は必須です。変な話、映像の方が良かったりします。でも、なぜあえてやるのかというと、
ライブ感を味わって欲しいからです。
実際にやってみるとこうなるんだよ。
上手くいかないこともあるんだよ。
というのを知って欲しいからです。
オンライン実験は課題ばかりですが、まだまだこれからも実践できればと思っています。
Good Notes5 は神
神アプリです。iPadを使う90%はこのアプリを使うためだと思っています。値段は980円と少しためらう金額ですが、是非、是非オススメします。1ミリも損しませんよ。その際、Apple Pencilも忘れずに。写真は、good Notes 5で書いたある日の板書の一部です。QRコードはNHK for SchoolのQRコードです。生徒が読み取ったり、印刷して渡すときに復習しやすいようにしています。
もはや、紙ですよね。もし、黒板全面に写せるようなプロジェクターがあったら、黒板使いません。だって汚れないし、画像も貼れる。文字のコピーも簡単。場所の移動も、文字サイズを大きくも小さくも出来ますから。iPadを買ったらApple PencilとGoodNotes 5をご一緒に。
しょうもない話がやりづらい
オンラインだとやりづらいんですよね。なんというか、会話が直接あってる時よりも続きづらいんです。「授業でしょうもない話をするなんて!」という声が聞こえてきそうですが、私はよくします。(笑)それだけで授業の半分が終わってしまったこともあったような、なかったような…。
そんな私が、やりづらいと思ってます。
原因を考えてみました。
- 同時にしゃべれないから
- 完全に音声がクリアでないから
- やりとりに通信のタイムラグがあるから
- 相手の空気感がつかみにくい
- そもそも私の話が本当にしょうもない。
この5つといったところでしょうか。いつか聞き手側の声が聞けたらいいなぁと思っています。きっと、これは授業での指導言にも大きくも関わっているはずなので、今後も調べていきたいです。
オンライン授業は目と腰をやる
目と腰に負担をかけます。眼精疲労から来る偏頭痛とぎっくり腰を今年経験しました。色んな会議や研修がオンラインになって便利な面ももちろんあります。しかし、普段使わない筋肉を使ったり、運動量が減ったりと負担もかかります。私たち自身も対策をしながら、同時に生徒たちへも気遣う配慮が必要だと感じました。
- 50分授業をやったら、15分間をはさむ。
- 授業中に顔色をみる習慣をつける。
- 休み時間は立って過ごす。時には軽い運動も。
- 飲み物は自由に飲んでいいようにする。
など、私がやっている事です。これからオンライン授業をやる方の参考になれば幸いです。健康あっての授業です。
理想の環境はこれだ
iPad、PC、Apple Pencilこの3つがあれば、いい環境でzoomでのオンライン授業ができると思います。
教員の板書、手元のメモ、移動可能カメラ
PCの役割
先生映す用のカメラ、マイク、生徒の様子を見る用
他にも、三脚、マイクなどもありますが、教科にもよるのでこの3点です。もちろん、iPadだけでも十分だと思います。私はほとんどの授業はiPadとApple pencilとGood Notes5でやっていますから、ご安心ください。教員個人が自由に使えるiPadやタブレット端末があるところは本当にごくわずかだと思います。ですが、この先そこに向かっていくことは間違いないはずです。
こんなことも出来るんだ。というのを知って使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
さて、ここまでマンツーマンでオンライン授業をして分かったことについて書いてきました。これからオンライン授業をやる!という方、zoom使って遠隔でやってみたい!という方の参考になれば幸いです。まだまだ、小中学校では発展途上のオンライン授業です。色んな実践が積み重なっていけばと思っています。
おわり。
初稿 2020/12/01