1台のiPad活用「カメラ」を使いこなす
iPadに最初からあるアプリ「カメラ」をどのように使っていますか?
無料で、アプリをとる必要もない「カメラ」アプリですが、非常に優秀です。
今回は、教師に1台iPadがあるときの「カメラ」アプリの授業での活用例を紹介します。
教科書のページを表示する。
教科書の図や写真を使って説明するときに、カメラで写真をとってプロジェクターやテレビにうつすだけです。
「教科書の◯ページの図◯をみてください。」
「そのグラフの◯◯が・・・」
と説明して全員に理解させるのは至難の業です。
そんなときに、手軽にカメラアプリでとって写して見る。生徒からしたら、自分の教科書と同じ図が黒板にもうつっているので分かりやすくなります。
もちろん、iPadがなくでもPDFで読み込んで、PCにデータをうつして見せることでも可能です。
ですが・・・
その場で写真がとれて、持ち運びが簡単でつなぐケーブルも1本だけのiPadが圧倒的に使いやすいです。使いやすさは、使い続けられることにつながります。使い続けることで、分かりやすい授業につながっていくのではないでしょうか?
生徒のノートを表示して共有する。
生徒のノートを写真でとって、全員に共有することも簡単です。
理科の考察などを書かせた際に、その場で写真をとって(本人に許可をとりましょう。)
「こんな考え方もあるけどどうかな?」
と全体に共有することで、生徒それぞれの考えを深めることができます。
もちろん、iPadがなくても全体にノートを回したり、実物投影機にうつすことでノートの考えを共有することは可能です。
ですが・・・
ノートが回っていたり、実物投影機に写している間、ノートの持ち主の生徒はノートに書くことができません。それに何度も、提示することも難しくなります。それよりも、写真データでもっておくことで、いつでも、「ほら、あのときの〇〇さんのノートにあったよね。」と振り返ることができます。
実験を動画でとって次の時間にみせる。
理科の実験や観察をした次の時間、どんなことをしたか振り返りをしたけど、生徒の反応がイマイチ。こんな経験ありませんか?先生からしたら、昨日の前の時間にやったことは覚えててほしい・・・と思いますが、生徒からしたら、その間に何教科もの授業を受けているわけですから、覚えていることの方が至難の業です。
まして、その結果を思い出しながら考察をするなんて・・・もってのほかです。(笑)
そこで、オススメなのが、iPadのカメラで実験の動画を撮ることです。
①先生が予備実験の様子を動画に撮る。
②先生が生徒の実験の様子を動画に撮る。
③生徒自身が生徒の実験の様子を動画に撮る。
3つのパターンで動画を撮ることができます。取り組みやすいのは①→②→③の順です。クラスの様子にもよると思うので、先生が取り組みやすいものから始めるといいと思います。
板書をカメラでとって、授業記録をつける。
これは、授業での活用というより、授業の改善に役に立ちます。授業終わりに板書を撮ることで、次の時間の改善がしやすくなります。
また、中学校の場合各クラスで微妙に進度が異なる場合などにそのメモとしても使えます。
また、その日休んだ生徒にその時間の記録として渡すことも可能です。
もちろん、板書などの記録はカメラや、紙のメモでも可能です。
ですが・・・
見返したり、その場でメモしたり、毎時間つけることは限界があります。ましてや、休み時間は10分しかないところが多い中、メモに多くの時間を費やすのは難しいのではないでしょうか?
そんな時に、iPad1台あればサクッと写真を撮って後で見返すことも簡単です。是非、活用してみてください。
まとめ
iPadのカメラアプリについて紹介しました。iPadはあくまで道具です。そのため、iPadじゃないと出来ないことはありません。(と私は思っております。)
ですが、iPadだと簡単により身近に出来る様になります。その第一歩としてカメラアプリを使い倒してください。
色々なアプリを探すより、最初からあるものを使ってみてください。
おわり
初稿 2020/12/10