【中3天体 1時間目】宇宙とは?イメージとスケール
はじめに
ここでは、中学校3年生の理科における天体分野の1時間目の授業を紹介します。
これから天体の授業の計画をたてる先生のお役に立てればうれしいです。
1 本時のねらい
・宇宙のイメージをふくらませたり、スケール感を知ったりすることで、天体の学習への関心を高める。(学びに向かう人間性)
2 本時の内容について
学習活動 |
教師の動き |
評価 |
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①本時の授業の流れを聞く。 ②学習課題を書く。 宇宙のイメージをひろげよう。 ③宇宙と聞いて思いつく単語をノートに書く。 |
③生徒にノートのページ半分を使って16マスの枠を作ることを指示する。 |
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④左隣の席の人とペアトークをする。
⑤発表者の意見を聞く。 ⑥自分が天体について知りたい質問を3つ考えてワークシート①に記入する。
⑦右隣の席の人とペアトークをする。
⑧教師の説明を聞く |
④ペアトークの仕方について指示をする。 ①Aは1分で説明 ②Bは1分で相手に質問。 ③A,B各自 メモ整理、ふりかえり ④これを交代する。 ・その際に、自分と同じ単語があれば、 単語の枠にチェックをする。 ・気になる単語、知らない単語があった場合はメモをしておく。
⑤机間指導で発表する生徒を決め、事前に告知する。 ⑥生徒に、単元を通して3つの質問に答えられて、人に説明できるようになることを伝える。 ⑦やり方は④のペアトークと同じ。 ⑧宇宙のスケールについて ・宇宙の広さについて ・光年についていて ・銀河系、太陽系、太陽と地球、 太陽と月の距離の比較。 |
⑥質問を3つ記入しているか。(学びに〜)
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⑨自己評価をワークシートに記入する。 |
⑨記入が終わったところで、ワークシート①を回収する。 |
3 使用したワークシート
【中3天体】単元計画とおすすめアプリ・ホームページ
はじめに
天体分野にはいります。
ここでは、宇宙のスケールをまず知ってもらい、指導事項に入っていきます。単元の進め方としては、迷ったら教科書通りでいいともいます。今回は、下のような単元計画です。
子どもたちが興味のありそうなトピックも散りばめながら、脱線を楽しんで進めていきたいですね。
単元計画
- 宇宙とは?イメージとスケール
- 銀河系の中の太陽系 銀河、太陽系惑星
- 太陽 太陽について 透明半球の説明
- 天球、地軸、方位、地球規模で見た自転、時刻
- 太陽と星の1日の動き
- 地球の公転による年週運動
- 季節の変化が起きるのは?
- 月の満ち欠け
- 月の満ち欠け復習 日食月食
- 金星の見え方
この単元で使用したアプリ
① star walk(スターウォーク)
9年くらいこのアプリを使っています。毎時間見せるのもよし。時間を進めて見える星座を見せるのもよし。いろいろな使い方ができます。
昼間の授業のため、なかなか観察が難しいこの分野にはとても良いアプリだと思います。
② 星撮りくん
「撮影した月や星を見せたい。」「手持ちのスマホカメラだと暗くてよくわからない。」そんな経験ありませんか?このアプリだとそんな悩みを解決できます。
三脚があった方がオススメです。100円ショップなどで簡単に手に入ります。
③ 月の満ち欠け〜本日の月は?〜
その日の月齢を確認できるアプリです。わたしは、毎時間、その日の月の形と月齢を黒板の端に記入していました。月の学習は、天体の単元の後半ですが、導入からはじめても問題はありませんでした。
この単元でよく使用したホームページ
①国立点問題(NAOJ)
国立天文台のホームページです。様々な研究についての紹介や天文についての情報などがあります。特に、「ほしぞら情報」や「よくある質問」のページは教材研究や子どもに調べ学習をさせる際にとても役立ちます。
宇宙科学研究所のウェブサイトです。はやぶさ2に関する情報などでよくここから教材研究をしました。
まとめ
ここでは、単元計画、私がよく使用したアプリ、ホームページについて紹介しました。
天体の分野は先生の中でも苦手と感じる先生も多いのではないでしょうか。
これらのアプリやホームページを活用して、少しでも楽しみながら教材研究ができたらと思います。
知れば知るほど楽しくなる天体分野を一緒に子どもたちと学んでみてください。